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あきづ羽の袖振る妹を玉櫛笥 湯原王 万葉集 巻3-376

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あきづ羽の 袖振る妹を 玉櫛笥 奥に思ふを 見たまへ我が君 秋津羽之 アキヅハノ 袖振妹乎 ソデフルイモヲ 珠匣 タマクシゲ 奥尓念乎 オクニオモフヲ 見賜吾君 ミタマヘアガキミ 湯原王 ユハラオウ

夏野行く牡鹿の角の束の間も 柿本人麻呂 万葉集 巻4-502

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夏野行く 牡鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや 夏野去 ナツノユク 小壮鹿之角乃 ヲシカノツノノ 束間毛 ツカノマモ 妹之心乎 イモガココロヲ 忘而念哉 ワスレテオモヘヤ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

道の辺のいちしの花のいちしろく 柿本人麻呂 万葉集 巻11-2480

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道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は 路邊 ミチノヘノ 壹師花 イチシノハナノ 灼然 イチシロク 人皆知 ヒトミナシリヌ 我戀攦 アガコヒヅマハ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

礒の浦に来寄る白波返りつつ 作者未詳歌 万葉集 巻7-1389

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礒の浦に 来寄る白波 返りつつ 過ぎかてなくは 誰れにたゆたへ 礒之浦尓 イソノウラニ 来依白浪 キヨルシラナミ 反乍 カヘリツツ 過不勝者 スギカテナクハ 誰尓絶多倍 タレニタユタヘ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

あしひきの山谷越えて野づかさに 山部赤人 万葉集 巻17-3915

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あしひきの 山谷越えて 野づかさに 今は鳴くらむ 鶯の声 安之比奇能 アシヒキノ 山谷古延氐 ヤマタニコエテ 野豆加佐尓 ノヅカサニ 今者鳴良武 イマハナクラム 宇具比須乃許恵 ウグヒスノコヱ 山部赤人 ヤマベノアカヒト