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降る雪の白髪までに大君に 橘諸兄 万葉集 巻17-3922

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降る雪の 白髪までに 大君に 仕へまつれば 貴くもあるか 布流由吉乃 フルユキノ 之路髪麻泥尓 シロカミマデニ 大皇尓 オホキミニ 都可倍麻都礼婆 ツカヘマツレバ 貴久母安流香 タフトクモアルカ 橘諸兄 タチバナノモロエ

高円の野辺のかほ花面影に 大伴家持 万葉集 巻8-1630

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高円の 野辺のかほ花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも 高圓之 タカマトノ 野邊乃容花 ノヘノカホバナ 面影尓 オモカゲニ 所見乍妹者 ミエツツイモハ 忘不勝裳 ワスレカネツモ 大伴家持 オオトモノヤカモチ

藤波の花は盛りになりにけり 大伴四綱 万葉集 巻3-330

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藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 藤浪之 フヂナミノ 花者盛尓 ハナハサカリニ 成来 ナリニケリ 平城京乎 ナラノミヤコヲ 御念八君 オモホスヤキミ 大伴四綱 オオトモノヨツナ

秋山の黄葉を茂み惑ひぬる 柿本人麻呂 万葉集 巻2-208

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秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも 秋山之 アキヤマノ 黄葉乎茂 モミチヲシゲミ 迷流 マドヒヌル 妹乎将求 イモヲモトメム 山道不知母 ヤマヂシラズモ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

秋山にもみつ木の葉のうつりなば 山部王 万葉集 巻8-1516

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秋山に もみつ木の葉の うつりなば さらにや秋を 見まく欲りせむ 秋山尓 アキヤマニ 黄反木葉乃 モミツコノハノ 移去者 ウツリナバ 更哉秋乎 サラニヤアキヲ 欲見世武 ミマクホリセム 山部王 ヤマベオウ

人もなき国もあらぬか我妹子と 大伴家持 万葉集 巻4-728

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人もなき 国もあらぬか 我妹子と たづさはり行きて 副ひて居らむ 人毛無 ヒトモナキ 國母有粳 クニモアラヌカ 吾妹子与 ワギモコト 携行而 タヅサハリユキテ 副而将座 タグヒテヲラム 大伴家持 オオトモノヤカモチ

故郷の初黄葉を手折り持ち 作者未詳歌 万葉集 巻10-2216

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故郷の 初黄葉を 手折り持ち 今日ぞ我が来し 見ぬ人のため 古郷之 フルサトノ 始黄葉乎 ハツモミチバヲ 手折以 タヲリモチ 今日曽吾来 ケフゾワガコシ 不見人之為 ミヌヒトノタメ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

梨棗黍に粟つぎ延ふ葛の 作者未詳歌 万葉集 巻16-3834

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梨棗 黍に粟つぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く 成棗 ナシナツメ 寸三二粟嗣 キミニアハツギ 延田葛乃 ハフクズノ 後毛将相跡 ノチモアハムト 葵花咲 アフヒハナサク 作者未詳歌 サクシャミショウカ

我妹子が業と作れる秋の田の 大伴家持 万葉集 巻8-1625

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我妹子が 業と作れる 秋の田の 早稲穂のかづら 見れど飽かぬかも 吾妹兒之 ワギモコガ 業跡造有 ナリトツクレル 秋田 アキノタノ 早穂乃蘰 ワサホノカヅラ 雖見不飽可聞 ミレドアカヌカモ 大伴家持 オオトモノヤカモチ

昔こそ難波田舎と言はれけめ 藤原宇合 万葉集 巻3-312

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昔こそ 難波田舎と 言はれけめ 今は都引き 都びにけり 昔者社 ムカシコソ 難波居中跡 ナニハヰナカト 所言奚米 イハレケメ 今者京引 イマハミヤコヒキ 都備仁鷄里 ミヤコビニケリ 藤原宇合 フジワラノウマカイ

世間は空しきものと知る時し 大伴旅人 万葉集 巻5-793

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世間は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり 余能奈可波 ヨノナカハ 牟奈之伎母乃等 ムナシキモノト 志流等伎子 シルトキシ 伊与余麻須万須 イヨヨマスマス 加奈之可利家理 カナシカリケリ 大伴旅人 オオトモノタビト

月見れば同じ国なり山こそば 大伴池主 万葉集 巻18-4073巻

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月見れば 同じ国なり 山こそば 君があたりを 隔てたりけれ 都奇見礼婆 ツキミレバ 於奈自久尓奈里 オナジクニナリ 夜麻許曽婆 ヤマコソバ 伎美我安多里乎 キミガアタリヲ 敝太弖多里家礼 ヘダテタリケレ 大伴池主 オオトモノイケヌシ

大君は神にしませば天雲の 柿本人麻呂 万葉集 巻3-235巻

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大君は 神にしませば 天雲の 雷の上に 廬りせるかも 皇者 オホキミハ 神二四座者 カミニシマセバ 天雲之 アマクモノ 雷之上尓 イカヅチノウヘニ 廬為流鴨 イホリセルカモ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

庭草に村雨降りてこほろぎの 作者未詳歌 万葉集 巻10-2160

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庭草に 村雨降りて こほろぎの 鳴く声聞けば 秋づきにけり 庭草尓 ニハクサニ 村雨落而 ムラサメフリテ 蟋蟀之 コホロギノ 鳴音聞者 ナクコヱキケバ 秋付尓家里 アキヅキニケリ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

萩の花咲きたる野辺にひぐらしの 作者未詳歌 万葉集 巻10-2231

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萩の花 咲きたる野辺に ひぐらしの 鳴くなるなへに 秋の風吹く 芽子花 ハギノハナ 咲有野邊 サキタルノヘニ 日晩之乃 ヒグラシノ 鳴奈流共 ナクナルナヘニ 秋風吹 アキノカゼフク 作者未詳歌 サクシャミショウカ

春は萌え夏は緑に紅の 作者未詳歌 万葉集 巻10-2177

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春は萌え 夏は緑に 紅の まだらに見ゆる 秋の山かも 春者毛要 ハルハモエ 夏者緑丹 ナツハミドリニ 紅之 クレナヰノ 綵色尓所見 マダラニミユル 秋山可聞 アキノヤマカモ 作者未詳歌 サクシャミショウカ  

虎に乗り古屋を越えて青淵に 境部王 万葉集 巻16-3833

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虎に乗り 古屋を越えて 青淵に 蛟龍捕り来む 剣太刀もが 虎尓乗 トラニノ 古屋乎越而 フルヤヲコエテ 青淵尓 アヲフチニ 鮫龍取将来 ミツチトリコム 劒刀毛我 ツルギタチモガ 境部王 サカイベオウ

をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみ 中臣女郎 万葉集 巻4-675

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をみなへし 佐紀沢に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 恋もするかも 娘子部四 ヲミナヘシ 咲澤二生流 サキサハニオフル 花勝見 ハナカツミ 都毛不知 カツテモシラヌ 戀裳摺可聞 コヒモスルカモ 中臣女郎 ナカトミノイラツメ

あをによし奈良の都にたなびける 作者未詳歌 万葉集 巻15-3602

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あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも 安乎尓余志 アヲニヨシ 奈良能美夜古尓 ナラノミヤコニ 多奈妣家流 タナビケル 安麻能之良久毛 アマノシラクモ 見礼杼安可奴加毛 ミレドアカヌカモ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

宵に逢ひて朝面なみ名張野の 縁達帥 万葉集 巻8-1536

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宵に逢ひて 朝面なみ 名張野の 萩は散りにき 黄葉早継げ 暮相而 ヨヒニアヒテ 朝面羞 アシタオモナミ 隠野乃 ナバリノノ 芽子者散去寸 ハギハチリニキ 黄葉早續也 モミチハヤツゲ 縁達帥 エンタヂシ

朝顔は朝露負ひて咲くといへど 作者未詳歌 万葉集 巻10-2104

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朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ 朝杲 アサガホハ 朝露負 アサツユオヒテ 咲雖云 サクトイヘド 暮陰社 ユフカゲニコソ 咲益家礼 サキマサリケレ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

ありつつも君をば待たむうち靡く 磐姫皇后 万葉集 巻2-87

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ありつつも 君をば待たむ うち靡く 我が黒髪に 霜の置くまでに 在管裳 アリツツモ 君乎者将待 キミヲバマタム 打靡 ウチナビク 吾黒髪尓 ワガクロカミニ 霜乃置萬代日 シモノオクマデニ 磐姫皇后 イハノヒメノオホキサキ

玉藻刈る処女を過ぎて夏草の 作者未詳歌 万葉集 巻15-3606

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玉藻刈る 処女を過ぎて 夏草の 野島が崎に 廬りす我れは 多麻藻可流 タマモカル 乎等女乎須疑弖 ヲトメヲスギテ 奈都久佐能 ナツクサノ 野嶋我左吉尓 ノシマガサキニ 伊保里須和礼波 イホリスワレハ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

島隠り我が漕ぎ来れば羨しかも 山部赤人 万葉集 巻6-944

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島隠り 我が漕ぎ来れば 羨しかも 大和へ上る 真熊野の船 嶋隠 シマガクリ 吾榜来者 ワガコギクレバ 乏毳 トモシカモ 倭邊上 ヤマトヘノボル 真熊野之船 マクマノノフネ 山部赤人 ヤマベノアカヒト 

この夕降りくる雨は彦星の 作者未詳歌 万葉集 巻10-2052

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この夕 降りくる雨は 彦星の 早漕ぐ舟の 櫂の散りかも 此夕 コノユフヘ 零来雨者 フリクルアメハ 男星之 ヒコホシノ 早滂船之 ハヤコグフネノ 賀伊乃散鴨 カイノチリカモ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にを 橘諸兄 万葉集 巻20-4448

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あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ 安治佐為能 アヂサヰノ 夜敝佐久其等久 ヤヘサクゴトク 夜都与尓乎 ヤツヨニヲ 伊麻世和我勢故 イマセワガセコ 美都々思努波牟 ミツツシノハム 橘諸兄 タチバナノモロエ

道の辺の茨のうれに延ほ豆の  丈部鳥 万葉集 20巻-4352

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道の辺の 茨のうれに 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ 美知乃倍乃 ミチノヘノ 宇万良能宇礼尓 ウマラノウレニ 波保麻米乃 ハホマメノ 可良麻流伎美乎 カラマルキミヲ 波可礼加由加牟 ハカレカユカム 丈部鳥 ハセツカベノトリ

冬過ぎて春し来れば年月は 作者未詳歌 万葉集 巻10-1884

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冬過ぎて 春し来れば 年月は 新たなれども 人は古りゆく 寒過 フユスギテ 暖来者 ハルシキタレバ 年月者 トシツキハ 雖新有 アラタナレドモ 人者舊去 ヒトハフリユク 作者未詳歌 サクシャミショウカ

梅の花今咲けるごと散り過ぎず 小野老 万葉集 巻5-816

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梅の花 今咲けるごと 散り過ぎず 我が家への園に ありこせぬかも 烏梅能波奈 ウメノハナ 伊麻佐家留期等 イマサケルゴト 知利須義受 チリスギズ 和我覇能曽能尓 ワガヘノソノニ 阿利己世奴加毛 アリコセヌカモ 小野老 オノノオユ

霍公鳥待てど来鳴かず菖蒲草 大伴家持 万葉集 巻8-1490

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霍公鳥 待てど来鳴かず 菖蒲草 玉に貫く日を いまだ遠みか 霍公鳥 ホトトギス 雖待不来喧 マテドキナカズ 菖蒲草 アヤメグサ 玉尓貫日乎 タマニヌクヒヲ 未遠美香 イマダトホミカ 大伴家持 オオトモノヤカモチ

あきづ羽の袖振る妹を玉櫛笥 湯原王 万葉集 巻3-376

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あきづ羽の 袖振る妹を 玉櫛笥 奥に思ふを 見たまへ我が君 秋津羽之 アキヅハノ 袖振妹乎 ソデフルイモヲ 珠匣 タマクシゲ 奥尓念乎 オクニオモフヲ 見賜吾君 ミタマヘアガキミ 湯原王 ユハラオウ

夏野行く牡鹿の角の束の間も 柿本人麻呂 万葉集 巻4-502

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夏野行く 牡鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや 夏野去 ナツノユク 小壮鹿之角乃 ヲシカノツノノ 束間毛 ツカノマモ 妹之心乎 イモガココロヲ 忘而念哉 ワスレテオモヘヤ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

道の辺のいちしの花のいちしろく 柿本人麻呂 万葉集 巻11-2480

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道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は 路邊 ミチノヘノ 壹師花 イチシノハナノ 灼然 イチシロク 人皆知 ヒトミナシリヌ 我戀攦 アガコヒヅマハ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

礒の浦に来寄る白波返りつつ 作者未詳歌 万葉集 巻7-1389

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礒の浦に 来寄る白波 返りつつ 過ぎかてなくは 誰れにたゆたへ 礒之浦尓 イソノウラニ 来依白浪 キヨルシラナミ 反乍 カヘリツツ 過不勝者 スギカテナクハ 誰尓絶多倍 タレニタユタヘ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

あしひきの山谷越えて野づかさに 山部赤人 万葉集 巻17-3915

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あしひきの 山谷越えて 野づかさに 今は鳴くらむ 鶯の声 安之比奇能 アシヒキノ 山谷古延氐 ヤマタニコエテ 野豆加佐尓 ノヅカサニ 今者鳴良武 イマハナクラム 宇具比須乃許恵 ウグヒスノコヱ 山部赤人 ヤマベノアカヒト

ひさかたの天の香具山この夕べ 柿本人麻呂 万葉集 巻10-1812

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ひさかたの 天の香具山 この夕べ 霞たなびく 春立つらしも 久方之 ヒサカタノ 天芳山 アマノカグヤマ 此夕 コノユフベ 霞霏霺 カスミタナビク 春立下 ハルタツラシモ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

妹が家に伊久里の杜の藤の花 玄勝 万葉集 巻17-3952

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妹が家に 伊久里の杜の 藤の花 今来む春も 常かくし見む 伊毛我伊敝尓 イモガイヘニ 伊久里能母里乃 イクリノモリノ 藤花 フヂノハナ 伊麻許牟春母 イマコムハルモ 都祢加久之見牟 ツネカクシミム 玄勝 ゲンショウ

生ける者遂にも死ぬるものにあれば 大伴旅人 万葉集 巻3-349

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生ける者 遂にも死ぬる ものにあれば この世なる間は 楽しくをあらな 生者 イケルモノ 遂毛死 ツヒニモシヌル 物尓有者 モノニアレバ 今生在間者 コノヨナルマハ 樂乎有名 タノシクヲアラナ 大伴旅人 オオトモノタビト

時は今は春になりぬとみ雪降る 中臣朝臣武良自 万葉集 巻8-1439

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時は今は 春になりぬと み雪降る 遠山の辺に 霞たなびく 時者今者 トキハイマハ 春尓成跡 ハルニナリヌト 三雪零 ミユキフル 遠山邊尓 トホヤマノヘニ 霞多奈婢久 カスミタナビク 中臣朝臣武良自 ナカトミノアソンムラジ

世間を憂しとやさしと思へども 山上憶良 万葉集 巻5-893

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世間を 憂しとやさしと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば 世間乎 ヨノナカヲ 宇之等夜佐之等 ウシトヤサシト 於母倍杼母 オモヘドモ 飛立可祢都 トビタチカネツ 鳥尓之安良祢婆 トリニシアラネバ 山上憶良 ヤマノウヘノオクラ

桜花今ぞ盛りと人は言へど 大伴池主 万葉集 巻18-4074

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桜花 今ぞ盛りと 人は言へど 我れは寂しも 君としあらねば 櫻花 サクラバナ 今曽盛等 イマゾサカリト 雖人云 ヒトハイヘド 我佐不之毛 ワレハサブシモ 支美止之不在者 キミトシアラネバ 大伴池主 オオトモノイケヌシ

石走る垂水の上の早蕨の 志貴皇子 万葉集 巻8-1418

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石走る 垂水の上の 早蕨の 萌え出づる春に 成りにけるかも 石激 イハバシル 垂見之上乃 タルミノウヘノ 左和良妣乃 サワラビノ 毛要出春尓 モエイヅルハルニ 成来鴨 ナリニケルカモ 志貴皇子 シキノミコ

桜花今盛りなり 大伴家持 万葉集 巻20-4361

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桜花 今盛りなり 難波の海 押し照る宮に 聞こしめすなへ 櫻花 サクラバナ 伊麻佐可里奈里 イマサカリナリ 難波乃海 ナニハノウミ 於之弖流宮尓 オシテルミヤニ 伎許之賣須奈倍 キコシメスナヘ 大伴家持 オオトモノヤカモチ

梅の花咲きて散りなば桜花 藥師張氏福子 万葉集 巻5-829

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梅の花 咲きて散りなば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや 烏梅能波奈 ウメノハナ 佐企弖知理奈波 サキテチリナバ 佐久良婆那 サクラバナ 都伎弖佐久倍久 ツギテサクベク 奈利尓弖阿良受也 ナリニテアラズヤ 藥師張氏福子 クスシチョウシノフクシ

正月立ち春の来らばかくしこそ 大弐紀卿 万葉集 巻5-815

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正月立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終へめ 武都紀多知 ムツキタチ 波流能吉多良婆 ハルノキタラバ 可久斯許曽 カクシコソ 烏梅乎乎岐都々 ウメヲヲキツツ 多努之岐乎倍米 タノシキヲヘメ 大弐紀卿 ダイニキノマエツキミ

酒杯に梅の花浮かべ思ふどち 大伴坂上郎女 万葉集 巻8-1656

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酒杯に 梅の花浮かべ 思ふどち 飲みての後は 散りぬともよし 酒杯尓 サカヅキニ 梅花浮 ウメノハナウカベ 念共 オモフドチ 飲而後者 ノミテノノチハ 落去登母与之 チリヌトモヨシ 大伴坂上郎女 オオトモノサカノウエノイラツメ