投稿

2月, 2022の投稿を表示しています

あしひきの山椿咲く八峯越え 作者未詳歌 万葉集 巻7-1262

イメージ
あしひきの 山椿咲く 八つ峰越え 鹿待つ君が 斎ひ妻かも 足病之 アシヒキノ 山海石榴開 ヤマツバキサク 八峯越 ヤツヲコエ 鹿待君之 シシマツキミガ 伊波比嬬可聞 イハヒツマカモ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

万代に年は来経とも梅の花 佐伯子首 万葉集 巻5-830

イメージ
万代に 年は来経とも 梅の花 絶ゆることなく 咲きわたるべし 萬世尓 ヨロヅヨニ 得之波岐布得母 トシハキフトモ 烏梅能波奈 ウメノハナ 多由流己等奈久 タユルコトナク 佐吉和多留倍子 サキワタルベシ 佐伯子首 サエキノコビト

梅の花今盛りなり百鳥の 小令史田氏肥人 万葉集 巻5-834

イメージ
梅の花 今盛りなり 百鳥の 声の恋しき 春来るらし 烏梅能波奈 ウメノハナ 伊麻佐加利奈利 イマサカリナリ 毛々等利能 モモトリノ 己恵能古保志枳 コヱノコホシキ 波流岐多流良斯 ハルキタルラシ 小令史田氏肥人 ショウリョウシデンジノコマヒト

磯城島の大和の国は言霊の 柿本人麻呂 万葉集 巻13-3254

イメージ
磯城島の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ ま幸くありこそ 志貴嶋 シキシマノ 倭國者 ヤマトノクニハ 事霊之 コトダマノ 所佐國叙 タスクルクニゾ 真福在与具 マサキクアリコソ 柿本人麻呂 カキノモトノヒトマロ

冬過ぎて春来るらし 作者未詳歌 万葉集 巻10-1844

イメージ
冬過ぎて 春来るらし 朝日さす 春日の山に 霞たなびく 寒過 フユスギテ 暖来良思 ハルキタルラシ 朝烏指 アサヒサス 滓鹿能山尓 カスガノヤマニ 霞軽引 カスミタナビク 作者未詳歌 サクシャミショウカ

夏の野の繁みに咲ける姫百合の 大伴坂上郎女 万葉集 巻8-1500

イメージ
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ 夏野之 ナツノノノ 繁見丹開有 シゲミニサケル 姫由理乃 ヒメユリノ 不所知戀者 シラエヌコイハ 苦物曽 クルシキモノソ 大伴坂上郎女 オオトモノサカノウエノイラツメ

あをによし奈良の都は咲く花の 小野老 万葉集 巻3-328

イメージ
あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり 青丹吉 アヲニヨシ 寧樂乃京師者 ナラノミヤコハ 咲花乃 サクハナノ 薫如 ニホフガゴトク 今盛有 イマサカリナリ 小野老 オノノオユ

富士の嶺に降り置く雪は六月の 高橋虫麻呂 万葉集 巻3-320

イメージ
富士の嶺に 降り置く雪は 六月の 十五日に消ぬれば その夜降りけり 不盡嶺尓 フジノネニ 零置雪者 フリオクユキハ 六月 ミナヅキノ 十五日消者 モチニケヌレバ 其夜布里家利 ソノヨフリケリ 高橋虫麻呂 タカハシノムシマロ

巨勢山のつらつら椿つらつらに 坂門人足 万葉集 巻1-54

イメージ
巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を 巨勢山乃 コセヤマノ 列々椿 ツラツラツバキ 都良々々尓 ツラツラニ 見乍思奈 ミツツシノハナ 許湍乃春野乎 コセノハルノヲ 坂門人足 サカトノヒトタリ

春過ぎて夏来るらし白妙の 持統天皇 万葉集 巻1-28

イメージ
春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山 春過而 ハルスギテ 夏来良之 ナツキタルラシ 白妙能 シロタエノ 衣乾有 コロモホシタリ 天之香来山 アマノカグヤマ 持統天皇 ジトウテンノウ

田子の浦ゆうち出てみれば真白にぞ 山部赤人 万葉集 巻3-318

イメージ
田子の浦ゆ うち出てみれば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪はふりける 田兒之浦従 タゴノウラユ 打出而見者 ウチイデテミレバ 真白衣 マシロニゾ 不盡能高嶺尓 フジノタカネニ 雪波零家留 ユキハフリケル 山部赤人 ヤマベノアカヒト