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この夕降りくる雨は彦星の 作者未詳歌 万葉集 巻10-2052

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この夕 降りくる雨は 彦星の 早漕ぐ舟の 櫂の散りかも 此夕 コノユフヘ 零来雨者 フリクルアメハ 男星之 ヒコホシノ 早滂船之 ハヤコグフネノ 賀伊乃散鴨 カイノチリカモ 作者未詳歌 サクシャミショウカ

あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にを 橘諸兄 万葉集 巻20-4448

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あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ 安治佐為能 アヂサヰノ 夜敝佐久其等久 ヤヘサクゴトク 夜都与尓乎 ヤツヨニヲ 伊麻世和我勢故 イマセワガセコ 美都々思努波牟 ミツツシノハム 橘諸兄 タチバナノモロエ

道の辺の茨のうれに延ほ豆の  丈部鳥 万葉集 20巻-4352

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道の辺の 茨のうれに 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ 美知乃倍乃 ミチノヘノ 宇万良能宇礼尓 ウマラノウレニ 波保麻米乃 ハホマメノ 可良麻流伎美乎 カラマルキミヲ 波可礼加由加牟 ハカレカユカム 丈部鳥 ハセツカベノトリ

冬過ぎて春し来れば年月は 作者未詳歌 万葉集 巻10-1884

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冬過ぎて 春し来れば 年月は 新たなれども 人は古りゆく 寒過 フユスギテ 暖来者 ハルシキタレバ 年月者 トシツキハ 雖新有 アラタナレドモ 人者舊去 ヒトハフリユク 作者未詳歌 サクシャミショウカ

梅の花今咲けるごと散り過ぎず 小野老 万葉集 巻5-816

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梅の花 今咲けるごと 散り過ぎず 我が家への園に ありこせぬかも 烏梅能波奈 ウメノハナ 伊麻佐家留期等 イマサケルゴト 知利須義受 チリスギズ 和我覇能曽能尓 ワガヘノソノニ 阿利己世奴加毛 アリコセヌカモ 小野老 オノノオユ

霍公鳥待てど来鳴かず菖蒲草 大伴家持 万葉集 巻8-1490

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霍公鳥 待てど来鳴かず 菖蒲草 玉に貫く日を いまだ遠みか 霍公鳥 ホトトギス 雖待不来喧 マテドキナカズ 菖蒲草 アヤメグサ 玉尓貫日乎 タマニヌクヒヲ 未遠美香 イマダトホミカ 大伴家持 オオトモノヤカモチ